島 岡 桂 / KEI SHIMAOKA
4 - 12 December, 2021




栃木県 益子在住
陶芸家 " 島岡 桂 " 氏 の個展を
約2年半ぶりに開催致します

陶芸家 : 島岡 桂
開催日時:
2021年12月4日(土)~ 12日(日)
12:00~19:00
*会期中 無休
作家在廊日:
12月4日(土)

民藝の巨匠 先代 故 “島岡 達三” 氏より継承した技巧
『縄文象嵌』/ 'Joumon Zougan’
器の表面に組紐を用いて模様を施し
そこに化粧土を埋め込む高度な技術
その技術を更に 島岡 桂 氏 独自の表現へと昇華させた
作品の数々が揃います

『縄文象嵌』
複数の紐を撚り合わせて織る"組紐"を半乾きの素地に転がし
できた筋、矢羽根、点文など文用の異なる縄目に
素地と色の異なる化粧土を埋め込む技法
東京愛宕で4代続く組紐師の家に島岡 達三 氏が生まれ
のちに父・米吉 氏 の組んだ組紐を使い多彩な柄を生み出す
その後 島岡 桂 氏がこの技術を継承
高度な技法を更に独自に昇華させ、渦巻模様など
新たに唯一無二の作品を生み出している






祖父は重要無形文化財「民藝陶器(縄文象嵌)」保持者でもある
島岡 達三 氏
幼き日より祖父の背中を見て育ち、憧れ、のちに同じ道を志す
待っていたのは苦しく厳しい修行の日々
達三氏の門下として6年間
最初の1年は職人の側で仕事を見つめ
のちに達三氏の隣で5年
口では伝えられないこの技術を
見て 躰で ひたすらに覚えていった




" 正しい工芸の美は 無名の職人たちによって無心につくられた 民衆
言い換えれば 普通の人々の暮らしに役立つ道具の中にある
それらは民衆の工芸
すなわち民藝である "
かつて 柳 宗悦 氏 が唱えた理論
"民藝 -Mingei-"
民藝の美に感銘を受けた濵田 庄司 氏は
やがてそれらの心と技を糧として 自らの創作の基盤を益子に移す
その民藝美論に生きる望みを見出し
それを実践する濵田 庄司 氏の作品に触発され
のちに弟子入りをした 達三 氏
用の美を追求しながらも無意識の産物ではなく
常に創造を求めたどり着いた技法
縄文象嵌
象嵌とは
「象(かたち)を嵌(は)める」
古代土器に見る「縄文」と 朝鮮李朝からの一連の作風である印花文などの紋様を連続して施した「三島手」が結び付き
組紐を用いて象を作るという 達三 氏 独自の技法が生まれる
その技術を余すことなく受け継いだ 島岡 桂 氏
技術のみならず 精神や姿勢
その全てが現代へと受け継がれて行く




そして島岡 桂 氏に創造のインスピレーションを与えるたくさんのもの
伝統の技術を根底に
民藝を現代に繋げる島岡 桂 氏の造形や色彩の美の根源となっている







十二月
凛とした空気 暖かな陽の光に満ち足りた 益子より
たくさんの器が揃います





角窯 窯変縄文象嵌壷 "梅瓶"

灰釉縄文象嵌壷 "梅瓶・瑠璃"

角窯 白釉縄文象嵌壷 "梅瓶・インディゴ"

白釉縄文象嵌筥 "アメ"

白釉縄文象嵌ダイヤ型扁壷 小

彫絵皿 "6寸・インディゴ"
